薩摩の歴史

 

島津藩の700年
島津忠久島津忠久江戸からも京都からも遠く離れた南の地薩摩は、代々島津家が統治し、独自の文化と繁栄を築いてきた。幕末期には日本をリードする数多くの英傑・異才を中央に輩出し、明治維新とその後の近代化を実現させたのが旧薩摩藩の志士たちであった。

中世の守護・戦国大名時代を含め、千年近い歴史を薩摩藩は圧倒的な存在感で日本を動かしてきた。

江戸時代、薩摩、大隅、日向地方、更に琉球の大部分を領有していた薩摩藩。藩を代々治めた島津氏の始祖が活躍した鎌倉時代まで遡る。鎌倉時代初めから幕末の明治維新までの700年間我が国の形や行く末大きな影響を与えたのは他でもない薩摩で、まさに薩摩の歴史は島津家の歴史なのである。

西郷隆盛            西郷隆盛薩摩藩の藩政における大きな特徴は、藩主自らが率先して藩政を指導し、身分を問わず有能な人材を抜擢し、幕末では西郷隆盛、大久保利通などの他、小松帯刀、伊地知正治、中原猶介、大山綱良、黒田清輝、松方正義など多くの有能な人材を輩出してきた。堂々と築かれた700年の歴史と、変化を恐れない内部改革の試実が両輪となって薩摩藩の底時からを生み出したのである。

薩摩藩で最も有名なのは西郷隆盛であるが、その西郷や大久保のような人材を育んだのが「郷中教育」と呼ばれる士風や風紀を立て直すためにとられた教育システムなのである。
(出典:薩摩藩精強無比の千年史 晋遊舎)


郷中教育
薩摩藩独特の子弟教育システムで、鹿児島城下には「方限」と呼ばれる一定範囲で区分けされた少年学区があり、6、7歳から24、5歳までの青少年の身体鍛錬、集団教育がなされていた。郷中の掟はかなりきめ細かく厳しいもので、その25ヶ条の規律はどの郷中にも共通していた。幕末、維新期に活躍した有名、強靭な薩摩人たちはどこかの郷中集団の出身者であった。

初代の忠久から16代義久、17代義弘、18代忠恒、そして28代の名君で知られる斉彬、最後の藩主29代忠義まで実に多くの名君により島津家は継がれているのである。現在代32代当主の修久氏(国父久光の玄孫)が健在である。
(出典:薩摩藩精強無比の千年史 晋遊舎)
 
 
薩摩歴史上の人物
幕末の最大雄藩として時代の中心を担ってこれたのは、藩戦国時代の最強軍団を統率した島津4兄弟、長男義久、次男義弘、三男歳久、四男家久が相争うことなく島津家の発展に努めてきたことが背景にある。島津義久(16代当主)家康も脱帽の「大将力」、島津義弘(17代当主)勇武と仁愛を備えた軍神、島津歳久は武を支える明晰な頭脳の持ち主、島津家久は秀吉が恐れた軍略の才であった。

島津重豪は、とどまる所を知らない知識欲、活力と好奇心に満ちた「超人」、重豪の藩政改革で薩摩藩の体勢が確固たるものとなったのである。

島津斉彬島津斉彬第11代藩主島津斉彬は重豪のDNA,先進的な思想が受け継がれ、国内の動乱の中、薩摩藩その主人公たらしめた名君なのである。 斉彬は「集成館事業」など様々な新分野の事業を展開し、軍事力だけの強化でない国力の向上に努めた。明治維新の中心人物西郷隆盛を抜擢し「公武合体」の推進を側近の西郷と共に中央集権国家を築くことになる。斉彬の在職はわずか7年5ヶ月に過ぎなかったが、その影響力は計り知れないものがあった。享年50歳の若さであったが、斉彬の卓越した識見は西郷、大久保に継承さされ明治維新が結実するのである。

調所広郷は薩摩藩の天文学的な藩債に挑んだ薩摩藩の財政再建、復活の最大功労者である。斉彬の弟島津久光は旺盛なバイタリティと強烈な事後の持ち主であった。斉彬の死後「国父」として薩摩藩の実権を掌握し幕末での存在を高め、幕末は久光を中心に動いていくのである。
東郷平八郎東郷平八郎
東郷平八郎は明治維新後、富国強兵に邁進し、日露戦争では「世界最強」と謳われていたロシアのバルチック艦隊を撃破する快挙を遂げた勝利の立役者、薩摩出身の海軍軍人である。アジアの人々に勇気と希望を与えた「軍神」として知られ「東郷神社」に祀られている。
(出典:薩摩藩精強無比の千年史 晋遊舎)


明治維新150年
明治維新150年薩摩藩がその原動力となった明治維新は、我が国の近代国家形成の契機となった出来事である。その明治維新(1868年)から150年を迎える2018年(平成30年)。郷土の歴史に対する理解と関心を深めるため、鹿児島市では現在、カウントダウン事業として、その年ごとに近代日本の礎を築いた鹿児島に関わりが深い出来事を題材とするイベントが開催される。

事業で取り上げる主な出来事

平成24年度
(2012年)
[出来事]1862年 生麦事件
[テーマ]明治維新150年まであと6年「薩英交流はここから始まった!」
平成25年度
(2013年)
[出来事]1863年 薩英戦争
[テーマ]明治維新150年まであと5年「強大な西洋と対峙した鹿児島」
平成26年度
(2014年)
[出来事]1864年 開成所設立
[テーマ]明治維新150年まであと4年「若者よ、西洋を学べ!」
平成27年度
(2015年)
[出来事]1865年 薩摩藩英国留学生・集成館機械工場完成
[テーマ]明治維新150年まであと3年「薩摩スチューデントが触れた西洋とは!」
平成28年度
(2016年)
[出来事]1866年 薩長同盟。坂元龍馬新婚旅行
[テーマ]明治維新150年まであと2年「薩長同盟~小松、西郷、大久保、輝度、坂本が夢見たものは~」
平成29年度
(2017年)
[出来事]1867年 パリ万博、鹿児島紡績所操業開始。異人館完成
[テーマ]明治維新150年まであと1年「国際交流の檜舞台に躍り出た薩摩」
平成30年度
(2018年)
[出来事]1868年 明治維新
[テーマ]明治維新150年「近代国家成立の原動力となった薩摩」

(鹿児島市のホームページより抜粋)